人の本能をくすぐるものが、エンターテイメントの本質だ。
例えばデート。おいしい料理と香り豊かなワイン。笑える話題に、知的好奇心をくすぐる知見。ロマンチックな夜景に、艶かしい深夜のドライブ。
本能に訴えかける物はエンターテイメントなだけでなく、人間が営む全てのことの本質を捉えていると、僕は思う。多くの人が、むずかしいのに、なんであんなことをやっているのか、と思う多くの事も、初めは人間の本能から出発したものであることが多い。
誰だったか、偉い人が昔言っていた気がする、学問とは学者のあからさまな欲望をオブラートに包んで、昇華したものにすぎない、と。その意味で、学問とは常に最高のエンターテイメントであるべきである、というのが僕の主張だ。
本能があるところには強い感情もある。学問の楽しみを堪能する学者とは、所詮、喜び、悲しみ、期待し、憂い、泣き、笑う人間である。それらの感情の中で、考えることを止めなかった、いや、止める事のできない人たち。それが学者と呼ばれる人たち。
このウェブサイトは、そんな考える人たちのこと(例えば僕)や、彼らが考えたことなどに気軽に楽しく触れられる場を提供しよう、という試みです。
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北川 拓也