Steve Jobsの伝説のスピーチを彼の声で、彼の言葉で知ろう!

Steve Jobsの伝説のスピーチで英語とスピーチの仕方を学ぼう!ibooksのサンプルはこちら(12MB)。前編はこちら(30MB)で、後編はこちら(60MB)です。動画を含んでいるので重いですが、本当に価値のあるスピーチなので、是非ともダンロードして勉強してみてください。人生観が変わる事間違いありません。パソコン版の前編はこちら(30MB)で、後編はこちら(60MB)です。

去年、今世紀最大の起業家であった、スティーブジョブスが急死しました。56歳という若さでした。彼の作り上げたAppleという会社、そしてこの会社が作り上げたMacというパソコンやiPod, iPad, iPhoneはまさに世界を変革したものです。そのために彼は歴史上最大の発明家と言われるエジソンと並んで評価されるほど。

その彼が、7年前、スタンフォード大学の卒業式でスピーチをしたことがありました。このスピーチは多くの人の心を揺すぶり、歴史上でも最も素晴らしいスピーチだと評価されています。スピーチで彼が残した言葉にはこんなものがあります。

you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future

前を向いてるときは点をつなぐ事なんてできない。後になって振り返ってようやくつなげるんだ。だから点が将来つながるって、信じないとだめだ。

since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

それから、過去33年間、毎朝鏡に向かって自分に聞いた。「もし今日が最期の日だったら、今日やろうとしていることがしたいだろうか。」答えがNoの日があまりに長い間続いた時、何かを変えないといけない、って分かるんだ。

これらの素晴らしい言葉が詰まったスピーチはyoutubeで見る事ができます

僕はこのスピーチが大好きです。感動しました。これを見て以来、彼の考え方が僕の行動の指針となっているほどです。この世界を震撼させたスピーチを、僕はもっと多くの人に、彼の言葉で、彼の声で聞いてもらいたい、と思いました。彼のスピーチを英語のまま楽しめるように、本を作りました。前の僕の作った英語教材と同様、動画を見ながらscript(スピーチを文字に起こしたもの)と、日本語訳、重要な用語解説を読めるようにしました。素晴らしいスピーチを何度もシャドーイングし、口になじませながら、心にも刻み込んでください。僕もこの教材を作りながら、何度も口に出して自分に言い聞かせました笑 

とても不安定な日本に今必要なのは、Jobsが訴えるような人生を歩むことができる勇気を持った人です。そのような人たちが日本を救うと僕は信じて疑いません。是非英語とスピーチの勉強も兼ねて見てみてください!

Youtubeで英語、first episode完成!

前回のブログポストで配らせてもらった、Youtubeで英語 @ibook。前に出したのはまだ作りかけで、色々な人のフィードバックを頂いてよくしてみました!ついにエピソード1が完成です。容量の小さい、サンプル版はこちら。フルエピソードはこちらでダウンロードしてください。前には開けれないなどの問題がおこったようですが、直せる者は全て直したので、前駄目だった人ももう一度試して頂けますか?

更に。 パソコンで開いてみたい、という要望が多かったので、pdf版と動画をzip fileにまとめたものをこちらに準備しました。これで雰囲気は味わえると思うので、興味のある方は是非見てみてください!

今回改善したのは次の点。本の使い方を前は最後に書いていたのですが、まだ分かりにくい、とのご指摘を頂きましたので、最初に持ってきました。更に、1エピソード目をこなしていくと、徐々に使い方が分かるように工夫しました。ステップごとに何をするといいか、というお勧めを書いてみたんですね。


もちろん、エピソードは前回中途半端に終わっていたので、最後まで作りきってみました。これでyoutubeで英語、1エピソードの出来上がりです。これからエピソードを徐々に増やして行く予定です。最近は、慶応にいっているゴメス君 @Gomessdegomess と協力して作っているのですが、そちらではTED TALKによる学習、ネット上に出回っている名スピーチを使って英語学習なんかもしていきます。英語の勉強とプレゼンの仕方を同時に学べてしまう、一挙両得のプログラムになる予定ですので、乞うご期待!

僕が欲しかった英語の教材

留学して8年、英語を長い間勉強し、駄目な勉強の仕方から、最高のやり方まで、色々体験してきました。僕が英語を勉強している時にこれが欲しかった!という本を自分でibookとして書いたので、是非見てみてください。Youtubeの面白エピソードを見て英語の力をつけよう!というコンセプトです。ただです。自分で見てて感動したぐらい良かったです笑 もう少し詳しい説明は下に書いてあります。短い体験版はこちら。容量が軽めです。もう少しセクションが加わったバージョンがこちら

僕は最近ibooks authorで色んな本を書くのにはまっています。ibooks authorは一週間前ほどにappleが新しく発表した電子書籍を書くソフトウェアです。この電子書籍では、動画や音楽、3Dの画像やインターラクティブな画像なんかを埋め込む事ができ、マルチメディアでコンテンツを楽しむ事ができます。電子書籍?はやってないじゃん、っていうのが当たり前のリアクションだと思うのですが、iPadを持っている方は一度試してみてください。めちゃめちゃいいです。

僕は勝手にそんな期待を膨らませて喜んでいるのですが、すぐに思いついたのが、「これって、動画とスクリプトを一緒にすれば、最高の英語教材作れるじゃん」ということでした。僕は大学からアメリカに留学しているのですが、その時に英語を勉強する際、やはり一番楽しかったのはドラマや映画から英語を学ぶ事でした。特にドラマでは本当にアメリカで使う表現や英語を学ぶ事ができ、すごくよかったんです。そこでYoutubeの面白い動画を選び、それを題材に英語の本を書いてみました。

ドラマや映画から英語を学ぶ時に効率がいい理由はいくつかあります。
1. シチュエーションにあわせた表現を知る事ができる。英語が喋れるようになる、というのは頭で考えて、分かる、というものでは実はなくて、どちらかといえばシチュエーションがあったときにすぐ口をついてでてくる、というものなんです。だから、「こういう時にこういう表現使ってたな」ということを知るのがすごく大事。それには映像がついているドラマや映画がすごく効果的なんです。

2. シャドーイングができる。シャドーイングというのは、動画を見ながら、音声の後についてスクリプトを自分で発音してみる事を指します。(シャドウ、というのは影、という意味です。)そうやって真似して何度も何度も発音するうちに、英語のイントネーションの取り方、というのが知らず知らずのうちに身に付く事になります。イントネーションというのは、文章のどこを強調し、どこを小さく言うか、ということです。流れるように英語を話すこつですね。日本語にはイントネーションがあまりないため、苦手な人も多く、ひたすら真似をして覚えるしかないんです。実は日本人の英語が通じないのは、発音よりもむしろイントネーションに問題があると思います。イントネーションが正しいと、すごく「ネイティブ」みたいに英語が聞こえるので、かっこいいです!
3.これが一番大きいんですが、「楽しい!」んですね。英語は続けて繰り返す学ぶ事が大切なので、とにかく、やっていて飽きない教材、楽しい教材が一番大事なんです。

これらの利点をいかすために、次のような流れの本にしています。
1. 初めに短いエピソードを見る。
2. 次のページで、そのエピソードを見ながら英語のスクリプト(登場人物の台詞)を読めるようにした。
3.日本語の訳と、重要表現も同じページに準備して、全く面倒なく勉強できる。
4.iPadだから単語を長押しするだけで分からない単語の辞書も引ける。
5.ibooksは単語をマーキングする事ができて、その単語を勝手に単語帳集めてくれる。知らない単語の復習がとっても簡単!
6.最後のページに重要表現の詳細解説をつけました。辞書に載っていないニュアンスや、実際に使う時の注意事項など、長いアメリカ生活ならではの英語を話すコツが書いてあります笑
7.僕が長い間英語を勉強する上で見つけた、最善の英語の勉強の仕方についても詳しく書いておきました。

是非使ってみてください。どれぐらいみんなが使ってみて、「よかった!」というのを見て、次のエピソードを作るかどうかを考えようと思っているので、フィードバックを頂けたら嬉しいです!

北川 拓也

ibookで科学の面白本を作ってみた

知ってた!?ibookはこちらでただでダウンロードできます。iPadでアクセスしてください。おそらく最新のibooksが必要なので、必要に応じてupdateしてください。また動画を含むためファイルサイズが200MBと大きいのでダウンロードには時間がかかります。クリックして放置する事をお勧めします。(追記:ファイルサイズを大幅に小さくしました!)ダウンロード後、横向きでなければ読めません。気をつけてください。雰囲気を味わいたい人用にpdfのバージョンもこちらでダウンローできます。これでは動画とかは見れませんが、こちらは小さいのですぐみれるはず。

Appleが数日前、大きな発表をしました。なんと、Appleは教育に革命を起こしたい、とのことです。彼らは世界の音楽の聞き方をすっかり変えた。今度は世界が学ぶ方法を変えるのだと。

僕らはパソコンを持つようになって、今や当たり前のようにブログやtwitterで情報を集め、youtubeやKhan Academyのような動画から普通は見る事のできない講義を見て学び、さらにインターラクティブにプログラミングを勉強する時代になってきてる。なのに、未だに学び方だけはあまり変わってない。学校ではまだ生徒は昔ながらの紙の本を読まされる。もっとマルチメディアを活かして、楽しく学べる方法があるはずだ。だから私たちは、全く新しい形の教科書を提案する、といって、Appleはibooksという電子書籍を提案しました。更に、そのコンテンツを充実させるため、ibooksを簡単に書くことができるibooks authorというツールをただで提供しています。これはなかなか面白い試みですよね。発表の内容は こちら

僕も日頃から教育には興味を持ち、現代ではもっと楽しく、興奮して、気軽に学ぶ事ができるはずだ、と信じている人間の一人です。そのためにこのウェブサイトを作った、といういきさつもあります。そこでこんな素敵なツールを提供して頂いたので、書かない訳にはいくまい、と思い、気軽に一冊、書いてみました。

iPadでいじってもらうと分かるんですが、このマルチメディアブック、というのは本当に革命的なものです。ものを学ぶ時に特に大切なのは、「身近に感じられる」ことと「面倒でないこと」です。身近に感じるためには、例えば動画で実際の実験をみせたりするのが一番良いときもあるのですが、講義や本だとなかなか難しい。これがすぐに本に組み込まれてる、っていうのが半端無く「面倒がなくて」楽しいんですね。

また、今後重要になっていくだろうと思うのは、この本だと、細かいところに手が届く設定にできるんです。まず、分からない単語は長押しするだけで辞書やWikipediaから意味を調べることができる。より複雑なコンセプトの単語に関しては、著者が自分の本に関連する形で簡単に説明し、ハイパーリンクを張っておくだけでいい。学ぶ時にみんな気付いてないですが、多くの人がつまづく理由って、単語の意味をはっきりと理解してないことから来る事が多いんです。僕も本とか論文を読んでいて、なんかぴんとこないな、って思うときは大体、単語を理解してない事が多いです。でもそれ、僕自身気付いてないんですね。だから学ぶ事が面白くなくなったりする。ってことはそういうところをできる限り解消できるような作りの本にしてやればいい。そんなアイディアは前からあったわけですが、それに適切なメディアというのが今までになかったために難しかったりしました。

この本を作ってみて、もう一つ思ったのは、これはプレゼンテーションの生き生きした部分と、本の細かいところに心が届く部分のいいとこ取りができる、ということです。今までの紙の書籍は、印刷費の問題で、絵ばっかりを盛り込むということができなかったと思います。また、本の厚さがあつくなるために、プレゼンテーション資料みたいに優雅なスペースの使い方ができなかった。ほんとは、人間が咀嚼できるコンセプトって、一ページに一つなんです。プレゼンでもそれは基本。1コンセプトをタイトルにして、それをふんだんに絵を使って説明する。それが分かり易いんですね。この考え方を本に持ちこせるというのはすごく大きい。なんせセクションごとに飛ぶ事ができるので、ページが多くなった事に関する問題もない。

他にもインターラクティブな要素を付け加えられたり、ちょっとした四択問題を章の最後につけて、自分で考えてもらうチャンスを作ったり、と工夫を凝らす方法はいくらでもあります。とはいえ、アイディアとセンスがあって初めて良いものが作れる事には代わりはありません。しかも、今までの著作とは違い、この本を書くには、絵を扱うデザイン能力、音楽を扱う能力、動画を作る能力、全体を構成するプレゼン能力、文章を書く能力、そしてコンセプトを扱う能力と、ほんとに広い才能が求められます。これを一人でやるのは至難の業です。僕自身もこれから本を書く上で、数人の人とコラボをし、その上で素腹しい作品を作って行きたいと、そう思ってます。周りのすごく優秀な方々とも既にコラボを始めています。是非一緒に作りたい、という方は連絡をいただけると嬉しいです。sittetabot@gmail.com

僕が作った知ってた!?ibookはこちらでただでダウンロードできます。iPadでアクセスしてください。

北川 拓也

知ってた!?

気付いている方も多いとは思いますが、最近、

「考えることはエンターテイメント」

というのをモットーに、新しい学びの形を提供しようと、twitterfacebookのページで科学や留学ネタを短くまとめ、流していく、ということを始めました。形式を「実は〜知ってた!?」という形にすることで、親しみ易くしたつもりです。実を言うと、いつも僕が1人で面白がって、興奮している中、みんなとその興奮が共有できないのは寂しかったんです笑

勉強だとか、学問だとか、漢字を見るだけでひるむ人も多いと思います。ってか僕も勉強、っていう漢字は嫌いです笑 というのも、僕自身、何かを学んだり、本を読んだりする中で、「勉強してる!」と思った事はないからです。あくまでめちゃめちゃ楽しい、興奮する、その想いだけで進んでいます。

なぜ僕だけがそんなに興奮するのか。それはもしかしたらただ僕が変な人なだけ、という可能性は否定できませんが笑 でもおそらく、僕が見ていて、みんなには伝わりきってない何かがそこにあると僕は思っています。僕は残念ながら友達が少なかったので笑 妙に本を読んで、考えてばかりいた。そのお陰で得た、すごい楽しい世界があります。そんな世界観、視点を形にし、共有していこう、と思った結果がこのtwitterfacebookのページになっています。

具体的なネタの内容は、こんな感じです。

毎日更新しているので、是非読んでみてくださいね!

今学問は、あまりに専門化し過ぎていて、一般の人を遠ざける一方です。これではいくら良いものを生み出していても、やっている人も楽しくないですよね。もっと多くの学者が、「楽しい、面白い!」ということをみんなと共有していかなれば、学問に未来はないだろうと僕は考えます。僕が研究していて一番楽しい瞬間、それは一緒に誰かと何かを発見する時なんです。その誰か、がより多く増えてくれるように、という願いも込めて、サービスを作ることにしました。

ということであとちょっとで来る来年もよろしくお願いします!

北川 拓也

 

 

建築家岡本ゆうしろうさんの卒業プロジェクト

僕がいつも仲良くしている、2年来の付き合いのMIT建築学科に行っているゆうしろうさんの卒業プロジェクト発表に先週行ってきた。僕は時々、建築プロジェクトを手伝わせてもらったり、発表を見に行かせてもらっているのだが、今回のもいつもに違わず素晴らしかったので、是非世の中の人とも、「MITの建築ではどんなことをしているのか」ということを共有したいと思う。

発表場所はメディアラボ、という日本人の著名な建築家、槇文彦さんが建てたMITの建物の中。最近有名になったように、この建物の所長、副所長とも日本人、という非常に日本人にはゆかりのある建物だ。

マーケットの内観。野菜室。

彼の卒業作品は、僕の言葉でまとめると「野菜や果物を売るマーケットと環境の融合」といったもの。一方で、スーパーマーケットといった、システマチックに製品を運び入れ、常に冷房や暖房によって制御された人工環境にある売り場が存在する反面、もう一方では、朝市のような、いわゆる「青空市場」、つまり農家が自分で品物を運び入れ、外で作物を販売するような売り場も存在する。

この前者と後者の良いところを組み合わせたようなマーケットを可能にする建物を提案しよう、という試みだった。

作品模型

 

大きな作品模型の内装。細部まで作り上げられてる。

 

 

 

 

 

 

ボストンの冬の寒い外気を利用した冷凍室。

 

作品自体は模型とポスターで発表される。とてもおしゃれに考え抜かれた作品を前にゆうしろうさんが発表する。作品では、環境の温度を利用し、ボストンの寒い冬では、外気をマーケットの中に導入し、そのまま冷凍保存や冷蔵保存の食物をその部屋に置く。自然と対話しながら作物を購入する、そんなイメージが湧いてくる。

 

説明するゆうしろうさん

文字通り三日三晩、徹夜をして仕上げた思い入れのある作品を熱心に発表するゆうしろうさん。緊張したおもむきだ。しかし、その緊張も杞憂なようで、第一声目の、客員審査員として呼ばれた建築家の言葉はポジティブなものだった。「私の住むニューヨークでは、まさにこの二つの対比したマーケットがあるの。その二つのマーケットは常に競争しているように見えていたけれども、あなたの提案するようなマーケットが存在したら面白いわね。」

 

 

マーケットの外観。

 

しかし優しい言葉ばかりではない。「いや、それにしても君、このマーケットはまるで墓場のようじゃないか。なんでそんなにいかつい外観にしたのか。残念だ。」

建物の頂上が畑になっており、その畑の敷地を確保するためにやや角張った作りの外観になっていることをゆうしろうさんが説明する。

 

発表が終わり、卒業おめでとう!ゆうしろうさん

すると面白いことに、外観に批判的だった建築家は「それにしても面白い、野菜を買いにいくのに、僕らは墓場にいくかのような気構えで行った事が会っただろうか。そこには、、、そうだな、精神的な何かすらあるようだ。野菜を作る、その重みを文字通り支えたマーケットから作物を買う、その意味に深さや重さを感じさせることにならないか。」と、一気に態度を翻し、絶賛した。確かに、このデザイン、このアイディア、この具体的な建築模型を前にして初めて、こういった解釈の仕方に一段と深みがでるものだと、僕は大変納得した。その後、作品は教授陣から終始絶賛され、面白い試みだ、と締めくくられた。

 

僕とゆうしろうさん

僕のように、言葉や論理で人を感動させようとするタイプの生き方とは違い、ものを作り、見せることで何かを訴えようとする建築家のゆうしろうさん。そこからはまだまだ僕は学ぶことがある、そう思った。

 

統計が今アツい

一ヶ月程前からですか、僕は統計を勉強しています。知り合いに聞いたり、ハーバードにあるリソースをフルに活用してやってるんですが、めちゃめちゃ楽しいです。あまりに楽しいし、情報革命が起きた現代において、すごく大事な世界観だと思うので、少しみなさんとシェアしたいと思います。

統計とは何をする分野なのか、というと、基本的に大量にデータがある際、どれくらいの確からしさで、ある傾向があるといえるのか、ということを考える分野です。つまりすごくツール的な観点が強く、あくまでデータを少しいじったことがある人の方が楽しめる分野であるわけです。しかし最近ではTwitterやfacebookなどのデータがAPIなどでいじれるようになってますので、具体的に例えば「Twitterで自分のフォロワーがいつ活動しており、そしてどの時間帯に一番retweetする確率が高いのか」といったことを調べたい時に便利です。そういったものを計算し、何時頃にどのような内容のtweetを流すとインパクトがおっきいですよ、的なサービスがあってもおかしくないですよね。そういう使い方です。

もちろん歴史的には科学の理論を確かめるために統計は非常に大切な役割を果たしてきました。例えば、「ワインを飲むと心臓病になりにくいってほんと?」という話を具体的なデータで確かめるために使われたりしています。そういったトリビア的な話から、もっと大切な「がんの新薬Aはどれぐらい利くのか」という切実な問題まで、信憑性を理解するために統計の知識があるという事はすごく大事なのです。また、実は裁判なんかでもとても重要な役割を果たす事があります。

統計の専門家がめちゃめちゃ分かりやすく、統計の面白さを伝えているTed Talkがありますので、是非これをまずみてみることをお勧めします。

アイディアとしては難しいものではありません。とにかくデータありきの分野ですので、具体的なデータからどういうことをする分野なのか、ということを学ぶのが一番いいかな、と思っています。とにかく、論文や、ウェブサイトなどで発表されている統計手法を用いた解析結果を読み取りたい、という人や、データが手元にあって、傾向の予測があるので、今すぐ使いたい、という人には以下の本がおすすめです。

The Statistical Sleuth: A Course in Methods of Data Analysis

全ての手法が具体例に基づいて紹介してあり、めちゃめちゃ楽しいです。この本は、ハーバードのstat139という授業の教科書として使われており、「統計の手法が使えるようになる」、ということを重要視して書かれた本です。そのため、計算は全部パソコンのプログラムに任せる、というとても実用的な方向性で、「R」といった統計プログラミング言語の勉強も一緒にすることになります。僕は今のところその授業でカバーされる範囲を読み(本の1/3ほど)、10週分の宿題をやってみましたが、確かにめちゃめちゃ理解が広がります。統計学を使えるようになる、という観点では、とにかく色んな例を自分でいじってみて、どんなことができるのか、何を知りたい時にどれを使えばいいのか、という感覚を養うのが大事なようです。

この本では、残念ながら理論的な背景はあまり説明してくれません。これを補うために僕は、ハーバードのもう一つの統計の授業、 stat110という授業のビデオ(ネットでハーバード生用に公開されている)を全て見て、宿題を解きました。この授業はそれはもうめちゃめちゃおすすめなんですが、残念ながらハーバード外の人は見れないようです。これは一度ハーバードの近辺に住んで、聴講していいかの許可を得て、忍び込みに勉強しにくるぐらいの価値がある授業です。例えばその授業では

全体の1%の人がかかる病気の検査をして陽性(病気の疑いがある)となった際にどれくらい心配するべきなのだろうか?それが95%の精度で正しい検査だったとしたら、実は自分が本当に病気な確率は16%しかない。

といったものの考え方を教えてくれます。これの謎解きは

例えば1000人が検査を受けたとして、そのうち10人が本当に病気であり、50人が誤診を受けることになるので、たった10/(10+50)=1/6の確率でしか病気ではありえない

ということです。統計は時にすごく直感に反するような結果につながる、だからそこに価値があるんだよ、というとてもいい例だと思います。

数学的な基礎を固めるために、僕はこのstat110という授業の他、以下の本を一冊読みました。

Statistical Inference

この本は極めて数学的ですが、上で使われている手法の理論的背景をきっちり説明してくれています。結構密ですので、僕も読むことは読みましたが、具体的な手法が出てきた時に、あぁ、こういうアイディアを元にきっちり作られたやり方なんだな、と信憑性を確認し、そしていざとなったらここにかえってこればもう一度根本から確認できる、ということを知っている程度です。数学的な体力がある人しか読み通す事はできないでしょうし、そこまでおすすめではありません。でも厳密に知りたい人にはこれをreferenceとして使えるよ、という話です。

他にもstat110を教えているハーバードの教授にどんな本を読んで勉強したらいいのか、とお聞きしたところ、以下の本をお勧めして頂きました。今の教科書を読み終えたら順次読んでいこうと思っていますが、まだ僕は目を通していませんので、ご了承を。でもどれもめちゃめちゃ面白そうです。

経済学への応用
Mostly Harmless Economics

教科書系
All of statistics

Weighing the odds

Probability with Martingales

statistical models

金融への応用

Options, Futures, and Other Derivatives

プロフィール

物語を書くのも大事ですが、僕という人間のストーリーが見えてこないと、そもそもそんなものは読む気にならないですよね。人にお話をするには、まずお話を聞く気になってもらわないとだめだ、当たり前のことですが、なかなか難しいです。試行錯誤を繰り返していくので、おつきあい頂けると大変嬉しいです。

物を書く事と、自分を投影する事

小説やら、twitterやら、ブログやら、色々書く機会に恵まれ、高校一年生の頃から色々小さな声で自分の存在を世の中に発信してきた僕だが、何を書くにしても、多少の歪曲はあるにせよ、書いたものというのは自分の存在の投影だと感じる。

僕の先輩が、「恋人を作るにはtwitterで作るのが一番性格が合う」みたいなことを言っていたが、それはつまりそういう事なんだと思う。一人で書く文章は最も自分が素で表現される場所。それが気に入った相手なら、まぁ、うまくいくだろうというロジックはとても納得がいく。

そうやって緩く自分を投影した文章を書く事が多い日常だからこそ、小説だとか、ある程度のメッセージ性を込めて書く物に関しては気をつけてプロットを立てないとな、と思った。自分の体験という物があまりに色濃く現れてしまっては、それはそれで自己満で終わってしまう気がする。でもやはり物語に世界観を持たせるのは作者の個人的な思い入れなわけで、その辺のバランスが難しい。そんな事を考えながら、さて、どんな世界を作ろう、と日々プロットを練るのに悩んでおります。

LinkedInにいってきた

先日のフェイスブック訪問に引き続き、Mountain View(グーグル本社のすぐ隣)にあるLinkedIn(フェイスブックみたいなSNSだが、こちらはprofessional network、仕事上のネットワーキングに特化したサイト)にいってきた。

このサイトの存在は、僕が大学二年生の頃から知っているのだが、いまいちフェイスブックがある中で、その意味がよく分かってなかった。なんでまた同じようなサイトが必要なのかと。ところが、この間Strata conferenceというデータに関する学会があったので、遊びに行かせて頂いたのだが、その時に聞いたLinkedInからのData scientist(データ解析を専門としている人々)のプレゼンが凄く面白かったのだ。他の会社が言葉を濁したような解析しかしてないのに対し、この会社の人は明確に、何がアイディアで、何がプロダクトで、何を生み出せるのか、というのを言葉にできていた。隠す事しか考えていない他の企業とは一線を画した方向性を持っているようだった。それが今回の訪問のモチベーションだ。

またまたただ飯を食べさせてもらえる、ということで、のんきに昼飯を食いにいった訳だが、フェイスブックとは少し雰囲気が違った。まずは働いている人の平均年齢。こちらは平均年齢が23歳ぐらいかと思えたフェイスブックと違い、32歳かな、という感じで落ち着いていた。オフィススペースも、オープンスペースだが、少しばかり壁が高く、敷居が見える感じ。なるほど、この2者は似たようなプロダクトを作っているのだが、文化は全く違う感じで進めているのだな、と理解した。その違いは僕に取っては驚きで、発見だった。ちなみに昼飯はおいしかったです笑

フェイスブックは大学のころのルームメイトに連れて行ってもらって遊びにいったのだが、こちらは知り合いの会社の先輩の紹介だった。もともとマイクロソフトで働いていた時の同僚、という方に紹介してもらい、立場としてはマネージャークラスの方だったので、かなりしっかりと、データサイエンティストのトップの人と話をさせてもらえた。話し始め早々、さて、どんなアイディアを君は持っているんだい、と聞いてもらえ、そういう会話が大好きな僕は興奮して、いくつか、やってみたいと考えているアイディアを話した。例えば新しいレコメンデーションのアルゴリズム、ネットワーク生成の理解の仕方、ネットワーク上でのコミュニケーションが非線形の形で伸びていく事を利用したプロダクト、LinkedInのデータを使って、高校生、大学生のための将来を決める手助けを、より信頼の足る情報からやっていくべきだ、という考え。その人もとてもアイディアを気に入ってくれ、具体的に会社でやっていることをいくつか教えてもらった。彼自身、数値計算の物性をやり博士号をとった、といった背景もあり、言語が似ているのだろう。ところで話をする時に、空いているオフィスを使わせてもらったのだが、あとで確認したら、そのオフィスはLinkedInのcofounder(共同設立者)のオフィスだった笑 

とても気に入って頂いたので、その後も何人かの、データ解析チームと話をさせてもらった。まだまだやることは沢山ある、理解も足りていない、と本人たちは認めた上で、これからやれることは沢山ある、ととても意欲的だった。多くのdata scientistは経済や工学、経営科学の博士号を持っている人たちを雇っており、多様なバックグラウンドの必要性を認識している、と好感を持った。何より、お互いから学ぶ事が非常に多いだろう、と感じた。マネージャーも、今データベース設計のやり方を、部下から学んでいるらしい笑 スタンフォードで授業を取る事を許したり、毎週金曜日は好きなプロジェクトに関わってよい、という日になっていたりと、学ぶ事、イノベーションを起こす事を積極的に推奨している感じだった。まぁ、この辺は他のシリコンバレーの会社(グーグルなど)とあまり変わらないかもしれない。

最後に会社を出る際に、この会社のdata scientistがなぜかくまでに面白い人たちが多いのか、というのが納得できる出来事があった。結論から言えば、このdata scientistのマネージャーの力量がポイントだった、ということだ。フェイスブックに比べ、平均年齢が高い分、勢いがないように感じるが、その分、経験のあるマネージャーが優秀な人材からうまく最大の力を引き出す事ができる、といったところだ。他のスタートアップでは、なかなか経済の博士号を持ったような人材を使う事はまずないだろう。それがいいか悪いか、というのは結果だけが伝えてくれる事だ。

ということで、今回も大変沢山学ばせてもらった。また色々訪問したい。次はgoogleやmicrosoft researchを是非とも見てみたいです。